マラセチアの症状
皮膚にマラセチア菌が過剰に繁殖すると、皮膚が局所的に赤く腫れて炎症を起こしたり、毛根が傷付いて被毛が薄くなる事があります。
痒みが生じる事も多いため、何度も引っ掻いたり、舐めたりする事によって、被毛が薄くなったり、脱毛を起こす場合もあります。
マラセチア菌の過剰繁殖は、皮脂の過剰分泌が背景にある事が多く、体がベトベトして油っぽくなっていたり、皮脂によって生じる独特な強い体臭が生じる事もよく見られます。
耳の中にも感染が及ぶと、黒や茶色の耳垢が多く発生するようになり、耳を痒がるようになったり、耳の中からも不快臭が生じるようになります。
痒みのある患部を掻き壊して傷ができると、他の細菌に感染しやすくなり、化膿して膿や浸出液が出るようになったり、ひどくなると腫れや痛みが生じる事もあります。
もともとアレルギーやアトピーなどの皮膚疾患を抱えている場合には、皮膚の発赤や痒みがさらにひどくなったり、色素沈着や皮膚の硬化を起こす場合もあります。